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哲数物を学ぶ

本の感想が主,サブカルにも触れる

『証明と論理に強くなる』を読んだ

『証明と論理に強くなる』 著:小島寛之 2017年

を読んだ.

高校数学で習う範囲の中で「証明と論理」は他の単元と比べて少し異色な雰囲気を感じる人がいるのではないか.公式を使って計算して値を決定する問題が大半の中,この「証明と論理」の単元では何かただの言葉遊びをしているだけでよくわからない.そして感覚でなんとなく答えを決めてしまう.そのような人に対してこの本は書かれている. 論理学や証明法の基礎の部分をしっかり解説してくれていて,この本を読めばそれらの理解が深まるだろう.

私は論理学を本格的に学んだことはなかったので,この本の内容は新鮮に感じた.論理記号として「かつ」「ならば」「でない」の三つはよく知っていて間違うことなく使えるのだが.「ならば」に関してはその真理値からして初めて知り,とても奥が深いなと感じた.「「aならb」ならばc」と「aならば「bならばc」の二つは意味が異なり,「ならば」には結合則が成り立たないこと.「aならばb」と「aでない,かつb」は同値であること.などは私は今まで意識したこともなかったし,言われてみれば確かにそうだし面白いなと思った.また,数学ではとても基本的な数式でもその意味を考えだしたらなかなか深みにはまってしまうことがあるが,どちらかというと意味よりも先にその計算規則があるという考えの方が精神的に健康に数学の勉強ができるなとこの本を読んで感じた.






『脳はいかにして数学を生みだすのか』を読んだ

『脳はいかにして数学を生みだすのか』 著:武田暁 2016

を読んだ.

著者の武田暁氏は長年素粒子物理学の研究されている理論物理学者である.現在では脳科学の研究をしていて本書のような脳と科学との関連についての本を何冊か出している.本書では人間が長い歴史の中で築き上げてきた巨大な学問である数学が,どのようにして脳から発生したのか,脳科学の研究成果や著者自身の長い研究生活で得られた経験からわかることを紹介してくれている.

私は数学や物理の勉強をよくするが大体は本の内容から記憶したことをただ流用しているだけで新たな数学を作った経験はない.「数学はパターンの科学」という言葉もこの本で紹介されていたが,自然からなんらかのパターンを見つけて概念を言語化し抽出して定式化するといようなことはそう簡単にできることではないなとしみじみ思う.数学を最前線で作っている研究者の考えていることや,脳の動きなどはとても気になることだ.その仕組みが解明されればもしかしたら今流行りの人工知能にも組み込まれて人工知能が数学を作っていくようなことになったら面白いなと思う.そんな未来になったら人間の数学者の仕事は残っているのだろうか.それともやはり数学は人間にしか生み出すことのできないものなのか.どんな未来が待っているのかとても楽しみである.






脳はいかにして数学を生みだすのか

脳はいかにして数学を生みだすのか

『マンガで分かる心療内科 依存症編』を読んだ.

マンガで分かる心療内科 依存症編(ネット・スマホ・ゲーム・ギャンブル・ポルノ)』 著:ゆうきゆう,ソウ 2016年

を読んだ.

本書は漫画であるが,『マンガで分かる心療内科』というシリーズの特別編で依存症についてピックアップして解説してくれている漫画である.いろいろな実験事実や心理学の用語などを優しく解説しており,自分の行動を振り返りながら読むといろいろと反省すべきことに気づくことができると思う.マンガとしてもとても面白く,笑えて楽しみながら読んでいけるのが良い.

私はテレビ,ゲーム,ネット全てが好きだ.テレビのバラエティー番組は頭を空っぽにして眺めるだけで笑わしてくれる.ゲームは頭を空っぽにしながらやるだけでなんらかの達成感を得ることができる.ネット上にあるyoutubeニコニコ動画やweb小説,web漫画は頭を空っぽにして眺めるだけでいろいろな感情を引き出してくれる.

最近ではそれらを見る時間はずいぶん減ったが,やはり気が抜けたら自然とそれらの情報に手が向いてしまうことがある.たぶん一度ハマったらこれから抜け出す方法などないのだと思う.全ての媒体から完全に断絶された環境を作るしかない.しかし,テレビやネットは娯楽以外の使用目的があるから無くすのはなかなか難しい.

以前ブログで記事にもしたが自明な情報を求めすぎるのは人類の知的活動の停滞を引き起こすからほどほどにしなければならない.娯楽は少しだけ楽しんであとはたくさん勉強してたくさん仕事して何かを成し遂げたいなと思う.





oviskoutar.hatenablog.com

『大栗先生の超弦理論入門』をよんだ.

『大栗先生超弦理論入門』 著:大栗博司 2013年

を読んだ.

本書は,現在,物理学の最先端で力の統一理論の有力な候補として多くの研究者が研究している超弦理論について,その権威である大栗博司先生自らが一般向けに優しく説明をしてくれるとてもありがたい本である.

弦を用いて光子や電磁波や重力を表すというアイデアを数式なしで説明してくれていて,そのアイデアの雰囲気を少しはつかめたかなと思う.超弦理論ができるまでの歴史的背景もとても興味深かった.

空間が幻想であるという結論に物理学がたどり着いたという事実にはとても驚いた.空間も時間の流れも単なる観念についた名詞に過ぎず,実在ではないというのは仏陀が体得した無分別智の境地として古くから知られていたが,その境地に物理学者が数学を使って迫ろうとしているようなのだ.これは超弦理論に期待せずにはいられない.人類総解脱計画である.

仏教が持つ実在論の体系として唯識論がある.唯識論に少し似た理論の唯心論をベースにして中込照明先生が考えられた唯心論物理学という理論もある.こちらは少しマイナーだが,これはモナドを用いて空間と時間が表されるらしい.

物理学がどこまで人類の知の限界に迫れるのか,この先とても楽しみである.

大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス)

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鈴木大拙館に行った

鈴木大拙が生まれた金沢に鈴木大拙館という文化施設が数年前にできた.

鈴木大拙仏教を欧米に向けて英語で解説した著書を何冊も著し,世界に日本の仏教を広めた人物である.

鈴木大拙館では彼の生い立ちや成された業績,書かれた著書などを見ることができる.

今は「無心」をテーマにした展示物が置かれている.展示スペースには鈴木大拙本人の書も大きく飾られていた.

思索空間という椅子だけのある部屋で周りのきれいな景色を見ながら思索に耽ることもできる.

私はそんなところで考え事を楽しもうと静かな空間を期待して行ったが運悪く団体客で人がたくさんいてとても賑わっていて,修行の足りない私ではあの時にあの場所で集中することができなかった.

今度夜のライトアップするときにまた行きたい.

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スマホにて撮影

galaxy s7 edge のフィルム張りに苦戦した.

スマホを変えたのでその保護フィルムを購入した.

galaxy s7 edgeは画面の左右の辺が曲がっているのでそれに対応したフィルムを選んだ .

手帳型のケースを選んだので画面の耐衝撃性はケースが担ってくれる.なので保護フィルムはとにかくキレイに画面を覆ってくれればよい.

自分がフィルムを張るのが下手すぎるのと,パッケージに書いてる張り方の説明をよく読まなかったこともあって,最初は左右の曲面にフィルムがキレイに張り付かず浮いてしまって焦った.

ハサミで切ってフォローすることで不格好にはなったが気泡もなく曲面までしっかり張れたので結果オーライとしよう.商品自体は良いものだったのだと思われる.作業を始める前には説明書をしっかり読まねば.





Galaxy S7 edge用 Flip Wallet ブラック 【Galaxy純正 国内正規品】 EF-WG935PBEGJP

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『春風夏雨』を読んだ

『春風夏雨』 著.岡潔 昭和45年

を読んだ.

本書は私が一度このブログでも紹介した『春宵十話』の著者である岡潔氏によって書かれたエッセイ集である.無明,生命,民主主義,意志,,,など人間のさまざまな一面について岡氏の考えが述べられている.
岡氏は戦後は仏教を学び,自我や物質観に深い洞察を向けていたようである.また,奈良女子大で教師を務めるようになってからは教育の研究も独自に進めていて,それらの経験からとても興味深い考え,教えを示している.現代に生きる自分が見てもとても参考になる内容であった.

大脳前頭葉は意思決定力,本能の抑制をつかさどっており,大脳前頭葉の発達が十分でないと怠惰であったり衝動的であったりするようになる.仏教によると我々が普通の意味で「自分だ」と思っている自己は「小我」とよばれ, 小我には生き物(有情)としての雑味(無明)が多く含まれてる.その雑味によって人々は迷い,間違え,罪を犯す.小我から無明が取り除かれた仏教的に真の自己とされているものを「真我」と呼び,悟りの境地の一つとして目指すべき指針となっている. 大脳前頭葉をよく働かせて自己を律し,できるかぎり小我を抑え込むように努めるべきである.少なくとも怠惰さが抜ければ人として社会でも認められるようになるのではないか.

日本国憲法で「人権」として尊重するように言われているものはどうやら小我であるようだ,簡単に自覚できる自己が小我であるから仕方なのかもしれない. 確かに,人権が尊重されれば小我は守られ,人々は幸福を感じられるだろう.しかし,その一方で日本人が間違いを犯し易くなってしまったようである.小我が優位になりすぎて真我の追及が止まってしまっている.まあ少なくとも小我は守られているのだからあとは個人の努力次第ということか.確かに明快で良い.





春風夏雨 (角川ソフィア文庫)

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春宵十話 (角川ソフィア文庫)

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