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哲数物を学ぶ

本の感想が主,サブカルにも触れる

『脳はいかにして数学を生みだすのか』を読んだ

『脳はいかにして数学を生みだすのか』 著:武田暁 2016

を読んだ.

著者の武田暁氏は長年素粒子物理学の研究されている理論物理学者である.現在では脳科学の研究をしていて本書のような脳と科学との関連についての本を何冊か出している.本書では人間が長い歴史の中で築き上げてきた巨大な学問である数学が,どのようにして脳から発生したのか,脳科学の研究成果や著者自身の長い研究生活で得られた経験からわかることを紹介してくれている.

私は数学や物理の勉強をよくするが大体は本の内容から記憶したことをただ流用しているだけで新たな数学を作った経験はない.「数学はパターンの科学」という言葉もこの本で紹介されていたが,自然からなんらかのパターンを見つけて概念を言語化し抽出して定式化するといようなことはそう簡単にできることではないなとしみじみ思う.数学を最前線で作っている研究者の考えていることや,脳の動きなどはとても気になることだ.その仕組みが解明されればもしかしたら今流行りの人工知能にも組み込まれて人工知能が数学を作っていくようなことになったら面白いなと思う.そんな未来になったら人間の数学者の仕事は残っているのだろうか.それともやはり数学は人間にしか生み出すことのできないものなのか.どんな未来が待っているのかとても楽しみである.






脳はいかにして数学を生みだすのか

脳はいかにして数学を生みだすのか